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〜〜無門丘の小屋に ようこそ!〜〜



 


藤尾の阿弥陀さん





完成まじかの無門丘
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基礎は枕木とブロック
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建築手順もご覧ください





建設途中の無門丘
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西畑石碑群
 





雪の無門丘
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小屋入り口の素適なデッキ




 
向日葵と無門丘





葡萄蔓模様の
天窓グラス






自慢の囲炉裏です
周りの木はケヤキで加工しました





棚田に立つ無門丘





芭蕉も愛でた野路菊






皇帝ダリアと小屋





路傍のお地蔵さん




雪の無門丘
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水車と休憩小屋
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生駒軽井沢付近の黄葉



           無門丘の話

 無門丘の小屋は生駒市西畑に広がる棚田の一角にあります
 もしお訪ね下さる場合は近鉄生駒線の南生駒駅からが便利です

 駅を出て 直ぐ前を流れる万葉集でも歌に詠まれた竜田川に架かる小瀬橋を渡り 国道308の坂道を狭い旧街道の町並み沿って生駒山に向けて登ります 
 
 車でも行けるのですが味わいはやっぱり歩きが良いと思います

 途中その昔を偲ばせる村落の急坂を進むと藤尾の石仏寺があります この寺の石仏は秘仏だそうでめったにお目にかかれません 何かタタリでもあったのでしょうか 

 更に進むと竹やぶを抜けた辺りに小さな祠があります その中には自然石に浮き彫りされた石像阿弥陀如来さまが居られます 手を合わせてお参りも忘れずに! 


   
        
暗がり街道 藤尾付近


 少し行くと道が広くなり やがて西畑の広々とした棚田が開けます 右側に雑木に覆われた山が迫り左側の広い谷一帯が棚田になっています 
 
 急に道が開けた辺りから
100メートルほど進めば右側の急斜面にちょっと雑木に覆われた古い石碑群があります

 これがなかなか歴史的なものらしく見学に訪れる人も多いようです

 注意して見ないと見落としますが大岩の上の崖のような処にこの地に所縁の深い役小角(えんのおづの)と言う方の自然石船形彫込行者像がちょっと傾いた恰好で座っておられます 

 どちらのお方が古いかは知りませんがこの道は奈良時代民衆教化のため諸国を巡った行基さんも行き来したに違いありません 

 近くの竹林寺には行基さんのお墓も残っていますので間違いないでしょう

 近年国文学博士の犬養孝先生の尽力で建立されました万葉歌碑や芭蕉の句碑なども直ぐ横手前に並んでいます


 防人の歌
  難波門を榜ぎ出でて見れば神さぶる
   生駒高嶺に 雲そたなびく

  
     
万葉の歌碑 犬養孝書

 無門丘の小屋が立つのは丁度この石碑群のある坂道を挟んで向かいの谷側なのですがちょっと覗いて見たくなるような手作りのこのログハウスにはどこか端然とした気品が漂います 
 棚田のロケーションが似合うのでしょうか 入り口のウッドデッキがまた素適です

 無門丘小屋の建設は構想から設計
資材の調達 基礎工事 大工仕事までほとんど総て1人でこなしました ゆっくりこつこつと遣りましたので着工から完成までおよそ1年半以上もかかりました 
 
 材料は長さ4メートルのヒノキの間伐材です 一応3寸角で端の方は少し丸みを帯ています 半生(はんなま)の桧の香りがたまらなく良く一本一本加工して井形に積み上げていくのがとても楽しい作業でした 


 俳聖松尾芭蕉が最後にこの道を通って大阪の御堂さんを訪ねたのは晩年の
1694年9月9日 重陽の節句の頃 

 西畑の棚田の中央をくねって流れる神田川の清流に身を休め
辺の野路菊を愛でて詠んだのではないかと思われる句がHP冒頭の俳句です 

 
   菊の香に暗がり登る 節句かな

                               

 
     芭蕉の句碑


 ちょっと横道にそれましたが無門丘小屋の周りにはそんな歴史の薫が漂います

 
 小さな小屋ですが中にはかなり贅沢な手作りの囲炉裏や天上から吊り下げた手作りの自在鉤 そしてケヤキの丸太からすいた上がり框(かまち)がなかなか粋です 是非ご覧頂きたい物の一つです

 前と後の天窓は生駒市高山地区の谷村工芸さんで特別に焼いてもらった飾りガラスを嵌めました これはちょっと目を見張らせます 柄には葡萄蔓をあしらって貰いました

 屋根だけは流石に私には出来きませんので 小学校時代の同級だった大工の山下勝利さんに頼みました


 この場所を快く提供して下さったのは石碑の立ち並ぶ直ぐ隣の現在「風舞」とい手打ちうどんの店を営む主人の中尾さんです 
 お陰様でこんな立派な小屋が立ちました
                           
                
       手打ちうどんの風舞


 無門丘の小屋にお越しの際は是非このうどんの味もご賞味頂きたいものです 

 お食事の後は水車小屋まで散策するのも良いでしょう

 毎年春に開催される菜の花祭りはこの辺りが舞台です

 無門丘もオカリナ演奏でこの祭りに参加させていただいています

 この辺り一体の棚田はNPOの方々が草を刈ったり花を植えたり お米や蕎麦 野菜なども作っておられます


 もし私に伝言を下さるなら小屋にかかっている竹筒のポストまでお願い致します


 これまで南生駒駅からの道順を書きましたがもちろん生駒駅から歩いて行くこともできます

 参道を宝山寺に向かって登って行くのですが ちょっとややこしいので途中で近くの住人にお聞きされるとよいでしょう

 生駒駅の西出口を出て南の山側の地上に出ます 今はありませんが かつては参道入り口に大きな石の鳥居がありました

 駅からまっすぐ南に参道を進みます
 元町 本町 山崎新町 軽井沢町を抜けて行けば国道308まで道なりです

 途中このところちょっと面白い鬼取のグルメ坂を横切ります

 かなり急な坂道ですが軽沢あたりから視界も開け絶景のハイキングも楽しめます

 またまっすぐ参道の階段を登って宝山寺手前から左に入るコースもおすすめです 桜の頃は見事です

 下段に記載の地図をご覧ください

 もちろんケーブルに乗って宝山寺駅から歩くのも楽しい道です


 生駒山上までケーブルカーで登りますと テレビ塔群を見ながら南に進みます
 一番端に旧天文台の廃屋がありますのでそこから暗がり峠に向けてハイキングコースを下ります
 約30分ほどで国道308にぶつかります
そこが暗がり峠です
 後はゆっくり無門丘小屋まで歩いて約20分棚田の風景を見ながらお越しください




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より大きな地図で 暗峠 西畑 鬼取 生駒山  を表示






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